2020年10月投資日記

2020年10月の振り返りと今後の戦略

投稿日:2020年11月1日 更新日:

こんにちは!「あずさん」ことAS Windです。

最近、朝晩の気温がだいぶ下がってきましたね。我が家もついに床暖房を起動しました。。ここまで耐えてきましたが足元冷えるのは年取ってからつらいもんです。(-_-;)

さて市場の方も徐々に冷たい空気が漂ってきた模様。中盤まではイケイケドンドンでしたが、終盤にはすっかり下落モードになってしまいました。ほんと相場の雰囲気と言うのは一気に変わるもんですね。。

巷ではコロナ第二波とか、二番底という話がチラホラと聞こえてきますが、長期的な流れでいくともっと大きな変化が訪れているような感じがします。

投資にとって難しいのはやはり環境の変化ですね。特に大きな流れが変わる場面ではいままで上手く行っていた投資戦略がことごとく裏目に出ることもあります。CAN-SLIMとて常勝の手法ではなく、そのために市場の流れを最も大事なものと位置付けているのです。

今こそマクロの視点で相場を見る時なのかなと思います。

それでは10月の振り返りと11月以降の戦略についてまとめていこうと思います!

10月の振り返り

米国市場は9月は下落基調でしたが後半に一旦の底を付けて9月25日に「上昇への試しの動き」を見せてリバウンドの流れからの10月相場でした。

一方で日本市場ですが、東証一部は値幅の狭い中で調整局面となってましたが月末にディストリビューションになって10月に入っています。

新興市場は9月前半調整局面でしたがマザーズが9月8日に「上昇への試しの動き」を見せて9月16日に「フォロースルー」を観測。直後に「ディストリビューション」や「ストーリング」を見せる不安定な状況ではありましたが上昇を継続したまま10月突入となりました。

まずは市場の動きについて振り返っておきます。

市場の現象に対して命名したオニール特有のサインが多々文章の中にでてきます。説明内容については、以下のページを参照していただくと理解しやすいと思います。

NYダウ/NASDAQ 10月日足チャート分析

米国市場の10月相場は9月25日のフォロースルーの動きからの流れが注目されましたが、11日後の開場日に当たる10月12日にNASDAQが「フォロースルー」の動きを見せました。

本来は「フォロースルー」は上昇の転換を表すサインですが、この日を天井にして市場は下落を開始しています。

「フォロースルー」にはいくつか注意点があります。

まず今回の「フォロースルー」は「上昇への試しの動き」から11日後に発生したんですが、オニールの考え方では「4日~10日以内」に発生するとしています。あまりにも間が空きすぎた「フォロースルー」は市場上昇の勢いに欠けるという研究結果が示されています。

また「フォロースルー」からの上昇トレンド移行の確率は80%程度としています。これもオニールの研究から分かっていることです。上昇トレンド転換に失敗したことを示す事象として、「フォロースルー」を観測後に「ディストリビューション」や「ストーリング」を記録して失速することを挙げています。

今回は「上昇への試しの動き」から「フォロースルー」を観測するまでに既に10月初旬に「ディストリビューション」を記録するなど、前提条件として既に弱い動きが見えていたというのが問題だったように思います。

オニールはそこの点には言及しておりませんが、今後注意して見ていくポイントだと思いました。

「フォロースルー」観測後の米国市場は上昇が失速した状況になっていましたが、10月26日にNYダウが「ディストリビューション」になると、明らかな下落の流れになっています。

面倒臭くて米国市場の長期チャートは掲載していないんですが(-_-;)、米国市場はNASDAQが「フォロースルー」を観測した10月12日を天井として、ダブルトップを形成した形になっています。最初の9月に観測した山を越えられずに2度目の山から下落に向かっており、市場が弱気であることを示唆しています。

今後はリバウンドと下落を繰り返す流れが想定されます。コロナ・ショックのような急落というよりは中長期的な下落トレンドの入り口かもしれません。

もしそうなれば、折しも大統領選挙の時期とも重なり、それをきっかけとしてトレンドが変わったと後世には語られそうですね。実際のところは既に市場は下落に向かっていたということだと思いますが。

今後の動きは十分注意してみていきたいと思います。

東証一部 10月日足チャート分析

今月はそういえば東証のシステムトラブルから始まったんでしたねぇ。9月は方向感の見えない展開でしたが末日とシステムトラブルを挟んだ10月2日のディストリビューションがきっかけを与えたのかもしれません。

次の日から出来高の弱い上昇の流れとなりましたが、徐々に勢いを失っていきました。そして月末には出来高を増加させながらの「ディストリビューション」の動きです。

こうしてみると非常にわかりやすい動きになってますよね。。最近米国市場と日本市場は日単位で見ると動きが逆になっているように見えますが、大きな流れで見ると下落の方向で動きは一致しています。

今は世界的な下落トレンドへの入り口なのかもしれませんね。脅している訳ではありません(^-^; が、事実としてそういう状況が発生しているということです。

日本も2012年から続く上昇トレンド、今は2018年からは天井局面でのBOXトレンドが続いていましたが、いよいよ局面の転換点を迎えた可能性もあります。

今後の投資戦略を大きくかえる必要性もでてくるかもしれませんので、引き続きしっかりと市場の分析を行っていこうと思います。

新興市場 10月日足チャート分析

新興市場は9月16日にマザーズが「フォロースルー」の動きを見せて上昇が続いていました。が、中身を見ると散発的に「ディストリビューション」が観測されており、上昇トレンドへの転換と呼べるほどの流れではなかったようです。むしろ売り抜けの動きが既に見えていたということでしょう。

オニールは「売り抜けは相場が上昇中に起こる」と言っています。それこそが天井圏で投資家が騙される元凶なのですが、まさにそれを裏付けるような動きだったといえます。

絶好調だった局面から10月14日に天井をつけると「ディストリビューション」を連発して下落しました。月後半には一旦は小康状態に入りましたが、リバウンドは出来高が弱くパワー不足。月末に踊り場から下落するかのような「ディストリビューション」が発生しています。

今回の下落の特徴ですが、今までやや別々に動いていた各市場が一斉に下落に向かっているということです。これが偶然の一致なのか投資家の行動変化なのかは今後の市場の動きで見えてくると思います。

今年残り2カ月は非常に大事な局面を迎えそうです。

今月の投資結果

そんな市場状況でしたが10月の投資結果は以下のとおりです。

10月は回収の月となりました。9月と10月前半に上昇した銘柄を利確する流れで一見非常にいい結果に見えますが、実際には10月14日に市場がピークを付けて含み益が相当減ったところで利益確定となっています。

先月のまとめでも書きましたが、現在保有しているのはどれも爆発的なEPS成長を見せており、今後も増加が見込める銘柄ばかりです。ファンダメンタルだけ見れば万全だと思っていますが、やはり株価は地合いが全て。こういう時はオニールが「M(株式市場の方向)」が最も大事と言っていることを実感します。。

結果として10月末時点での買いポジションは以下の通りです。

「絵に描いた餅」とはよく言ったものでホントに含み益が減りましたねぇ。。今の地合いではこれ以上ポジションを増やすことは検討しづらいです。。

あとは利確のタイミングということになりますが、決算の推移を見ながら判断したいのでなるべく今のポジションは持ち続けたいのですが。。悩みどころです。

次に売りポジションです。

NASDAQは日々の日記の中でも述べていますが、10,000辺りから徐々に出来高が下落して史上最高値からダブルトップをつけてディストリビューション発生という非常にわかりやすい展開だったこともあり空売りをしかけています。

ジリジリと下落して含み益が増えています。空売りで利益が出るなんて初めてかもしれませんね。(^-^; これも地合いの変化なのかなと思います。

現在のポートフォリオ構成は以下の通りです。

地合いの変化に合わせて売りポジションが5割強になってます。ホントは個別株の空売りも仕掛けたいんですけどねぇ。。いま鋭意勉強中です。。(^-^;

結果として、年初来の成績は以下の状況です。

日記の中では書いてますが、個別銘柄の空売りが下手過ぎてできないので、今は市場の流れに合わせてプットオプションと先物の売りを建てて凌いでいます。

月末の下落にはなんとか間に合って、それのお陰で今月はなんとかプラスを保った感じです。

11月はもっと売りのポジションが増えているかもしれませんね。。

次のページは「今後の戦略」です!

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