皆さんこんにちは!「あずさん」ことAS Windです。
今日は新興市場が下落したけど東証一部の上昇は継続。そろそろ天井だろ。と考える投資家が増えたようで、再びダブルインバースの信用残が増えているというニュースが最近チラチラ見えるようになってきましたね。
昨年の10月に日経平均とダブルインバースの関係について日記に書いたんですが、最近その記事のアクセスも増えているみたい。
そんなこともあったので、直近の動きについて再度分析してみました。前回注目したのは日経平均とダブルインバースの信用買い残高がシンクロしている。ということだったんですが、今回はどうでしょう。
以下は、2019年7月から2020年5月までの日経平均株価とダブルインバースの信用残高の推移を比較したものです。
青線が日経平均でオレンジがダブルインバースの信用買い残高です。
天井や底のポイントを赤点線、コロナショックのところがグリーンのところです。やっぱりほとんどシンクロしてますねぇ。ダブルインバースの仕組みとかも調べたんですが、シンクロする理由はいまいちわかりませんでした。が、構造的になにか原因があるんでしょうね。
これ見ちゃうと、買えば買うほど損が膨らむ。ということが見えてくるんです。しかもコロナショックのところは信用残の下落のほうが先行してる。
これって利確が早かったという状況になっている訳です。
下落局面でも儲けることができる。という魅力のあるダブルインバースですが、皆がそう思って買うほど、市場は上昇するという奇妙な商品なんですねぇ。
私自身は触らない商品ですが、過熱感を見る指標としてうまく使えないかなぁと思っています。
さてかなり遠回りしましたが、本日の分析スタートです!!
目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNYダウも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。
市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。
NYダウ/NYSE総合株価指数チャート分析
今日は結構強かったかな。プラス圏で上下する動きでしたが最後は上昇してほぼ高値で引けてます。出来高は増加。天井圏を抜けてきました。
一方、NYSE総合株価指数はどうだったか。
こちらはさらに上昇。しかも高値引けですね。出来高は増加。昨日の出来高はやっぱ変だったみたい。今日は修正されていたようなのでそちらで反映しなおしてます。
天井圏を突破してしかも強い動きだったNY市場は流れ継続のようです。
日経平均/TOPIXチャート分析
東証一部は今日も上昇。ただし寄り天の展開でしたね。ズルズル下げて最後はやや戻して引けてます。出来高は増加してほぼ平均値に。
対してTOPIXの動きは以下の通りです。
ほぼ同様の展開ですがスタート位置が日経平均より低かったみたい。前日比をみると伸び率は日経平均の半分強。昨日一旦落ち着いたダイバージェンス(乖離)がやや広がりました。出来高は増加。
12時時点の騰落数は、上げ887:下げ1,197:不変83
なんか自動車株上げてますね。悪材料出尽くし?そんなに注目される状況ですかね。システムソフトは上下に激しい動き。マネーゲームに突入してます。
寄り天の展開と日経平均とTOPIXのダイバージェンス(乖離)の進行。やや注意して見てったほうがいいかな。
JASDAQ平均チャート分析
こちらも寄り天の展開。ズルズル下げて後場は安値圏で上下。最後やや上げて引けてます。出来高は増加。ディストリビューションになってるな。
12時時点の騰落数は上げ243:下げ332:不変67
低位株祭りは継続中。また新しい銘柄が湧き出てきてますね。
レッド・プラネット・ジャパン、懐かしい。昔触ったことがあります。(CAN-SLIMやる前だけど)
ホテル事業ですから当然大赤字決算。なのにこの上昇。わけわからんちんだな。。悪材料出尽くしって都合のいい解釈だよなぁ。。
祭りは続いてますが、ディストリビューションが出ました。市場は注意しながら見ていったほうがいいですね。
マザーズ指数チャート分析
マザーズも寄り天ですね。前場に急落して後場はやや戻すもあとは横這いで引けてます。出来高は増加。出来高の増加幅は小さかったですが、下降圧力が上がったということでディストリビューションとみてます。
12時時点の騰落数は上げ65:下げ244:不変11
出来高上位を見てもそうだし、騰落数みてもかなり下げが目立った感じだな。。上昇銘柄の上昇率も一時期に比べると勢い収まってますね。。
「5月の振り返りと今後の戦略」で書きましたが、1,000の辺りは過去にも転換点になっていることが多いところなので要注意ではあります。
急落ということはないかもしれないけど、そろそろ潮目が変わる可能性はあるかな。。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格/出来高】
新興市場にディストリビューションの動きが出てます。東証一部はダイバージェンス(乖離)が進行してるな。。
前日比出来高は上げてますが、週偏差では落ち着いてきている感じがみえますね。
6月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
買いポジション
チエル【3933】株価前日比+0.34%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
市場に引っ張られずに底堅い動きだったようですね。朝方高く始まってズルズル下げましたが、後場はジリジリ戻す展開。最後はプラス圏で横這いで引けてます。
週後半も粘りの動きを見せてくれるかな。。
チームスピリット【4397】株価前日比-2.43%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
ついついインしちゃいました。。チムスピ何度目かなぁ。ほとんどいい思いしたことないんだけど。。
昨日は力強くブレイクして、今日は調整になるだろうと思ってみてました。朝方高く始まってズルズル下落。2,850円が節目と思ってそこら辺を狙ったんですが、一度戻った後に市場に引きずられて2,800円近辺まで下落。。戻ってはきたものの結局は当初調整ラインとみたところで引けてます。
頼むから週後半粘ってほしい!!
売りポジション
本日の売りポジションはなしです。。
CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。
AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」
空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。
ピックアップ銘柄
今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。
オプティム【3694】株価前日比-0.47%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
朝方プラス圏になったけどその後はズルズル下落。後場は戻してもうちょっとでプラス圏というところで引けてます。出来高は減少。一時的に3,000円越えたんですけどねぇ。
引き続き様子を見ていきます。
売却後・買戻し後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
Amazia【4424】株価前日比-3.38%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
昨日からイヤな動きが続いてるな。。朝方プラス圏から一気に下落。あとは横這いの動きで引けてます。出来高は減少。カップの底で耐える動きが続くなぁ。
引き続き様子見です。
明日の一手
今日は全体的に寄り天の展開と新興市場のディストリビューションや東証一部のダイバージェンス(乖離)の動きなど、イヤな感じの流れが続きました。
明日すぐに戻るようならいいんだけど、今日の流れが継続したり、弱い戻しだったりすると気になるところだなぁ。明日は投資家別売買動向が引け後に出るので、その辺も注目したいところです。
今日はチムスピにインして買いポジションが2銘柄。これ以上は増やすつもりはありません。個別銘柄は上昇の流れと見ていますが、市場に怪しい雰囲気が見えてきたら利確することも視野に入れておこうと思います。
引き続き市場の動きと個別銘柄の動きを見逃さないように観察していきます。
CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-