目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNYダウも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。
市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。本日新たに記事を追加しています。
NYダウチャート分析
昨晩のNYダウは下落。朝方低いところから始まり上下を繰り返しながらほぼ横這いで引けています。先日の引けからの利益確定の動きが継続。出来高は上昇。ディストリビューションの動きです。
天井更新ですぐにディストリビューションが出るというのは良くない兆候です。今後数週間の市場の流れの中でディストリビューションやストーリングが頻発するようであれば気を付けたほうがいい展開です。
日経平均チャート分析
本日は下落。朝方から低く始まり、そのままジリジリと下げていきました。引け際にやや戻して引けています。出来高は減少。下落幅は大きいですが、ディストリビューションにはなっていません。
ただ、昨日は天井を更新したものの出来高を上げて売りを加速した後場の動きは売り増加の転換点だったと思います。コロナ・ショックで底を付けてからはジリジリと出来高を下げつつ上昇してきましたが、昨日は市場の出来高増加時に現れた転換の兆しです。
GW明けの市場の動きに注目です。
TOPIX平均チャート分析
本日は下落。ほぼ日経平均と同じ動きでした。やはり昨日の出来高増での安値引けは市場の転換点だった可能性が高いです。今後、ディストリビューションやストーリングを連発するようだと2番底警戒の動きです。
本日の東証一部の上昇銘柄としては+22.35%のアイロムG【2372】、+12.21%のウェルネット【2428】などです。上昇を継続できるような要素としては考えづらいところです。出来高の大きい銘柄では銀行株や自動車株、昨日上昇を牽引した製造業も広く売られていました。
JASDAQ平均チャート分析
本日は下落。朝方やや低いところから始まりましたが、ジリジリと下落。後場に戻しましたが引け前に急落しました。出来高は下落。昨日のテイツーの出来高を考えれば実質今日は出来高上昇と言えるかもしれません。
本日は+40.32%のアスコット【3264】、+26.94%のテラ【2191】、+14.59%のアクモス【68884】、+7.75%のリプロセル【4978】などが市場を牽引したようです。一時的な需要による相場の価格形成が続いています。
12時時点の騰落数は上げ157下げ415。圧倒的に下げ銘柄が多くなっています。市場平均には表れていませんが、思った以上に弱気な流れが続いていると思います。
今後のディストリビューションやストーリングのサインには注意が必要です。
マザーズ指数チャート分析
本日は下落。朝方やや低いところから始まって前場は下げましたが、後場に入ってから上昇。ほぼ高値で引けています。出来高はやや下落。
今日のアンジェス【4563】は約40%の出来高を占めました。株価も+9.0%なので相変わらず影響が大きいですね。+8.32%のAiming【3911】も出来高の10%強を占めています。
今日は吉本興業との提携で材料供給した+20.86%のUUUM【3990】、後場に急上昇して+4.44%となったそーせいG【4565】をはじめとしたバイオ関連株などが後場上昇の要因となったようです。日々、主役が入れ替わる材料相場が続いています。
特にアンジェスとAimingは50%程の出来高を占めており、最近の上昇の原動力となっている銘柄です。一部の銘柄で市場の上昇や出来高が急増しているという事実は忘れないようにしたほうがよさそうです。
それを示すのが騰落数ですが、12時時点で上げ53下げ258です。圧倒的に売られている銘柄が多いというこの状況。今後の展開が気になります。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格/出来高/日経平均倍率】
本日は全市場下落。新興市場の下落幅が小さいですが、一部の上昇株に引っ張られた結果か。実態は東証一部に近いと思います。
新興市場については引き続き一部の材料株への出来高集中が続いています。
5月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
買いポジション
本日はノーポジです。。。
売りポジション
ソフトバンクグループ【9984】前日比-0.54%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方低く始まり前場は上昇しましたが、後場に下落しその後は横這いで引けています。出来高はやや減少。主力株の一角としては市場よりも強い動きを見せていました。
GW明けに売り抜けの動きが続くのか、引き続き見ていきます。
ソニー【6758】前日比-1.82%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方低く始まりやや下げ幅を広げてその後は横這いの動き。やや戻し気味で引けました。出来高は減少。今日の下落の流れの中では比較的強い動きでした。
昨日からの下落の流れがGW後も続くのか、引き続き見ていきます。
神戸物産【3038】前日比+0.58%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方上昇しましたが、その後はズルズルと下落。後場はほぼ横這いで引けています。出来高は減少。プラスで引けたものの、上ヒゲの長い展開となっており、売り抜けの流れは続いていると思います。
引き続きGW後も売り抜けの動きが続くのか見ていきます。
CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。
AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」
空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。
ピックアップ銘柄
今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。
オプティム【3694】前日比-1.49%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方から低く始まり上下しましたが、後場はほぼ横這いの動きで引けています。出来高は下落。10週移動平均上で引けています。来週も10週移動平均をキープできるか。引き続き様子を見ていきます。
売却後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
チームスピリット【4397】前日比+0.12%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方から前日終値を挟んで上下を繰り返してややプラスで引けました。出来高は下落。一旦は調整の動きに入ったようです。引き続き様子を見ていきます。
Amazia【4424】前日比-3.55%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方低く始まりそのままズルズルと下落。引けにかけて安値から急上昇して引けています。10週移動平均をキープしましたね。引き続き様子を見ていきます。
チエル【3933】前日比+6.67%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方に上下してやや高い位置で横這いの動きでしたが、後場に上昇して最後は横這いで引けています。出来高は上昇。大きく崩れていく流れではないようですね。引き続き様子を見ていきます。
アンビスホールディングス【7071】前日比-1.90%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。昨日と同じような動きです。朝方プラス圏でスタートしましたがジリジリ下落して後場にマイナス圏に転落しました。ほぼ安値で引けてます。出来高は減少。売買が非常に薄い状況です。引き続き様子を見ていきます。
明日の一手
市場は昨日の上昇を消すような下落を見せました。東証一部には売りの流れが広く発生しています。
一旦は天井を更新したものの、そこから売りの流れが出てくる「だまし上げ」の可能性があります。今後のディストリビューションやストーリングの動きには注意ですね。
新興市場は相変わらず一部の銘柄に大きく需要が偏っている状況です。業績に基づく上昇というよりも材料を中心とした相場が続いています。一方でウォッチしている銘柄を見ると底を割って下落するというよりは調整の動きに入っており、大きく崩れる様子ではありません。
新興市場は材料相場で乱高下しそうですが、大きくは崩れないのかな?というのが現状です。
これからGWに入りますが、世界の市場は動いています。休み明けは影響を受けると思いますので、米市場の動きは常に追っていこうと思います。
基本的には現在のポジションキープで行きたいと思います。
CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-