目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNYダウも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。
市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。
NYダウチャート分析
先週末のNYダウは上昇。朝方小高いところから一時的にマイナス圏へ下げましたが、その後は上昇。高値付近で引けています。出来高は減少。上昇が続いていますが、平均よりも出来高が低い状態が続いています。ここでディストリビューションがでるようだと厳しいですね。また、一時的にリバウンド後の天井を越えてくるかもしれませんが、出来高を伴って上昇しないとそこから崩れる可能性もあります。「だまし上げ」の状況ですね。まだ油断はできないと思います。
日経平均チャート分析
本日は上昇。朝方から小高く始まり、そこから一本調子で上昇しました。力強い上昇のように見えますが出来高は下落。今週中にはリバウンド後の天井を越える動きもあるかもしれませんが、出来高が上昇してこない状況だと「だまし上げ」も警戒したくなる展開です。NYダウも同様の流れでした。今週中の市場の動きには注意したほうがよさそうです。
TOPIX平均チャート分析
本日は上昇。日経平均とほぼ同じ動き。本日の上昇率ランキングで出来高500万株以上の銘柄をみましたが、過去1年で横這いを継続していた銘柄がコロナショックで下落して4月から急騰したものが多い様子。仕手株や出遅れ株の上昇がメインだったようです。流れとしては「だまし上げ」の様相に近いと思います。仕手株が崩れたときが市場の天井になりそうです。
JASDAQ平均チャート分析
本日は上昇。朝方から高い位置で始まり前場はジリジリと上昇。その後は横這いの展開で引けました。出来高も上昇。動きとしては悪くありませんが、上昇率ランキングを見ると仕手株や出遅れ株が多い印象。先行きにはあまりいい印象が持てません。
マザーズ指数チャート分析
本日は上昇。朝方から上昇し、そのまま横這いで引けました。出来高は下落。ただ、昨日はアンジェス効果で出来高上げたようですから、差し引きすると今日は上昇と見てもよさそうです。ただ、上昇率ランキングを見ると仕手株や下落からのリバウンド銘柄が中心。新高値を追うような動きではありません。「だまし上げ」の可能性が高いように思います。
市場全体が上昇しましたが、上昇率ランキングを見る限り、出遅れ株や仕手株が中心だったように思います。出来高の低さはその辺が現れた結果のようです。継続的に上昇する流れには思えず、仕手勢の引き揚げとともに市場の勢いも途切れそうな雰囲気です。今週の市場の動きについては株価が上昇したとしても出来高が上昇してこない中では、「だまし上げ」の可能性を考えたほうがよさそうです。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格/出来高/日経平均倍率】
本日は全銘柄上昇。値動きだけ見るとかなり好転したように思えます。
出来高は下落傾向が継続しています。上昇している銘柄は出遅れ株や仕手株が中心の流れ。早晩崩れるような印象です。
4月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
買いポジション
本日はノーポジです。。。
売りポジション
ソフトバンクグループ【9984】前日比+4.48%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方は小高くスタートし、そのままジリジリと上昇してほぼ高値で引けています。出来高は減少。リバウンドで天井をつけてから小さなベースを作っています。ここから出来高を上げながら上昇すると次の上昇の流れですが、市場にそのようなエネルギーは今のところ感じません。ただ、現在空売りを仕掛けていますがこれ以上の含み損は看過できませんので、ここから上昇するようであれば一旦ポジションを解消するかもしれません。
ソニー【6758】前日比+1.09%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方から小高く始まりほぼ横這いで引けました。出来高は減少。かなり低くなっていますね。市場の動きを見る限りはここから上値を追う展開になることは想像しづらいところです。引き続き様子を見ていきます。
CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。
AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」
AS Wind流投資手法 売りの戦略と株を売るタイミング
空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。
ピックアップ銘柄
今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。
オプティム【3694】前日比-3.38%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方はプラス圏で始まるもその後はズルズルと下落。引けにかけてやや戻しました。最高値からの下落がどのくらいまでいくのか。引き続き様子を見ていきます。
売却後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
チームスピリット【4397】前日比-5.84%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。年初来高値を前に調整の動き。朝方は下落を加速させましたが、前場引けにかけてやや戻しました。その後は横這いの動きで引けています。このまま大きく下げずに調整の動きとなるか。引き続き様子を見ていきます。
Amazia【4424】前日比+5.89%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方から後場始めにかけて一気に上昇。その後はズルズルと下げて引けています。このまま調整を終わらせて新高値へ上昇するのか。引き続き様子を見ていきます。
チエル【3933】前日比-4.01%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方は一時プラス圏へ出るもののズルズルと下落。引け前に上昇するも戻して引けています。これが振い落しの動きとなるのか。引き続き様子を見ていきます。
アンビスホールディングス【7071】前日比+5.87%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。朝方に上昇して前場は横這いでしたが、後場に出来高を集めてやや上昇しました。出来高も上昇。10週移動平均を再び越えて底堅い動きを見せてくるか。引き続き様子を見ていきます。
明日の一手
本日の市場は大きく上昇しています。しかし、市場の上昇ほど個別株の恩恵はなかったイメージです。4月に入ってから今まで横這い傾向だった銘柄が急騰するような動きが目立っています。業績がさほど上がった感じではないのにこの急上昇は明らかに仕手系の動きですし、長続きする流れではないように感じています。
よほど大きく出来高を伸ばして上昇するようであればロングも検討しますが、今は市場が上昇を継続するような流れではないと感じています。
引き続き市場の動きに注意しながらポジションを調整していこうと思います。
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CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-