目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNYダウも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。
市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。
NYダウチャート分析
昨晩のNYダウは上昇。朝方から上昇して始まりましたが、その後はズルズルと下落していき午後に一時回復しましたが、引けにかけて急落しています。プラスで引けたとはいえ動きはあまりよくありません。チャートとしてはほぼ横這いで出来高は上昇していますからストーリングとして判断してもいいのかな?と思って「?」をつけています。(^-^;
ここからさらにディストリビューションが出る展開になるといよいよ怪しくなってきます。
日経平均チャート分析
本日は下落。朝方から低く始まり横這い傾向でしたが後場に入って急落。しかし14時過ぎから上昇して終了。今記事を書いている段階で確認すると日銀の買い入れはありましたね。14時からの上昇はそのへんが効いている感じか。
出来高が下落傾向のなかでのディストリビューションですから、どこまで警戒感をあげていくか難しいところですが、流れとしては非常に良くない方向に進んでいます。来週の展開が気になるところです。
TOPIX平均チャート分析
本日は下落。日経平均に比べると後場に入ってからの上昇幅が大きかったようです。この辺は日銀のETF買いの効果がよりTOPIXに効いているということでしょうか。市場の雰囲気としては日経平均のほうが実態に近いようです。
とはいってもディストリビューションのサインは出ていますので来週の動きには注意したほうがよさそうです。
JASDAQ平均チャート分析
本日は下落。朝方はプラスで始まりましたが、そこからジリジリと下落していきました。引けにかけては若干上昇。出来高は上昇しています。ほぼ横這いの動きでしたのでストーリングと判断しました。こちらも次にディストリビューションが見えてくると怪しくなっています。
マザーズ指数チャート分析
本日は上昇。朝方は下落しましたがその後は上下を繰り返して最後はややプラスで引けました。非常に値動きの小さい中で出来高は驚きの上昇です。ほぼ横這いでしたのでストーリングの動きと判断するべきか悩みました。で「?」をつけました。(^-^;
これがストーリングとするとかなり嫌な動きですね。売り買い拮抗した形ですが、出来高を見る限り売りの圧力が増していることの証左ではあります。
来週の動きには充分注意したほうがよさそうです。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格/出来高/日経平均倍率】
本日は値幅の少ない中での動きでした。
ところが、出来高は上昇して売り買い拮抗した状態。最近は上昇傾向だった訳ですから、どちらかというと売り圧力が増しています。かなり怪しい展開のような気がします。
N-〇倍率の推移です。今日は相対的に日経平均が下げていました。
4月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
買いポジション
本日はノーポジです。。。
売りポジション
ソフトバンクグループ【9984】前日比-1.21%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方一時プラス圏に上昇しましたがその後はジリジリと下げました。50日移動平均を割って終了しています。
下げてはいますが、出来高も減少しています。いまのところ下落が加速するという雰囲気ではありません。市場が怪しい雰囲気になっている中で来週どのように動くか。引き続き様子を見ていきます。
ソニー【6758】前日比-0.81%
直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方から低く始まり、ほぼ横這いで引けています。出来高も昨日から横這いです。株価は50日移動平均の上で止まりましたが、200日移動平均とクロスしました。市場が怪しい動きの中でどのような動きを来週見せるか。引き続き様子を見ていきます。
CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。
AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」
AS Wind流投資手法 売りの戦略と株を売るタイミング
空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。
ピックアップ銘柄
今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。
オプティム【3694】前日比-1.14%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方から低く始まりやや戻しながらもほぼ横這いで引けています。出来高は減少傾向。ピボットポイントは切ってしまいましたが、大きく崩れる流れにはなっていません。来週以降も様子を見ていこうと思います。
売却後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
チームスピリット【4397】前日比+6.80%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。最近のやらかした銘柄ですね。(^-^;
昨日同様、朝方から一気に上昇してその後は横這いの展開となりました。出来高も上昇。強い動きが続いています。かなり強い動きですね。来週このまま直近の高値を越えてくるのか。引き続き様子を見ていきます。
Amazia【4424】前日比-4.56%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方はやや低いところからスタートしましたがすぐに急落。その後は横這いの展開で引けています。出来高は減少。ちょっと深すぎではありますが取っ手付きカップの形になっています。来週以降ピボットポイントをブレイクする動きが入るのか。引き続き様子を見ていきます。
チエル【3933】前日比-0.22%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方は上下動の激しい展開でしたがその後は徐々に動きを鎮めてやや下げて引けています。出来高はかなり落ちています。こちらも深すぎですが取っ手付きカップを形成しています。来週以降の動きに注目です。
アンビスホールディングス【7071】前日比-1.04%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。朝方からプラス圏で推移していましたが、後場に入ってプラスマイナスをいったりきたり。最後はグッと下げて安値引け。出来高は下がってます。ここが底という感じになるでしょうか。引き続き様子を見ていきます。
明日の一手
本日の市場には下落の兆候を示すサインが現れています。市場の方向としては下落基調なんだと思います。ただ全体の出来高は減少傾向なので、売り抜けの動きとまでいえるかについては微妙です。一方で新興市場の各銘柄を見ていると、来週以降に高値を更新しそうな動きにも見えます。
なかなか悩ましい状況です。新興市場が出来高増と株価指数を上昇させながら、個別銘柄が高値更新の動きを見せるようであれば、上昇の流れが続く可能性も高いと思います。
その時は空売りを買い戻してロングのポジションを取ったほうよさそうです。
一方で、市場全体が出来高を増加させて下落が続くようであれば、売り抜けの動きです。そのまま空売り継続でいいかと思います。
来週も市場の動きを中心に見ていこうと思います。
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CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-