目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資でも「M」の要素として取り上げられている非常に重要な市場の流れについて分析します。
NYダウチャート分析
先週末のNYダウは大幅上昇。トランプ大統領の非常事態宣言を受けて上昇しています。ですが、まだ底入りの判断をするには早いですね。オニールの考えでは底からの反発は3日連続で強い出来高を伴った上昇の場合のみ考慮するとしています。それ以外は4日目~10日目に発生するフォロースルーの動きとその後の継続的な強い上昇を伴った場合です。
FRBもゼロ金利政策を発表したようですが、だいぶタイミングが早いですね。。金融緩和は投資や消費を促すための施策と思いますので、コロナウイルスの影響で様々な経済活動を中止している現状では効果は薄いと思います。ただ、コロナウイルスが落ち着いた後の回復を促すという意味で先行的に実施しているのかもしれませんが。。いずれ効果が現れるのはだいぶ先のように思います。
まだまだ底の見えない展開が続いています。フォロースルーの動きに注意しながら引き続き分析を続けます。
日経平均チャート分析
本日は下落。前場はもみ合いの動きを見せていましたが、後場に日銀の買い入れ枠増加の一報を受けてから上昇後、一気に急落。。一見プラスの材料に見えますが、さらに対策を督促するかのような動き。。下落相場の時の典型的な動きのように思います。
底入れの考え方については先程NYダウの分析で述べたとおりです。本日の動きを見る限りまだまだ売り圧の強さを感じます。NYよりもさらに望み薄な感じがしますね。。
下落トレンド継続と見ていますが、明日以降もリバウンドの動きが見えてくるのか引き続き市場分析を続けます。
JASDAQ平均チャート分析
本日は上昇。出来高は平均を越えていますが下げ局面に比べると弱いですね。明日以降、出来高を伴った株価上昇が3日続くのが底入れの最低条件です。
マザーズ指数チャート分析
本日は下落。一時大きく上昇していましたが、日経平均に引きずられるように下落してしまいました。他の市場同様、出来高を伴って上昇継続することが底入れの条件になります。
結果としてN-〇倍率は以下のようになりました。今日は中小型、新興銘柄が強かったようです。強いというよりは主要銘柄の動きが弱かったとみるべきか。。大口の売りを意味する動きですね。。あまり見ない形ですので明日以降が気になります。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格推移】
東証一部の下げが目立っています。
市場動向【出来高推移】
出来高は下落。市場に勢いがありません。
3月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
伊藤忠商事【8001】前日比-2.11%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。前場は反発していましたが、後場の日経平均と歩調を合わせて下落しました。伊藤忠商事は日経平均の主力銘柄です。本日のような東証一部が下落の中心となる動きの時には厳しい流れとなりますね。
現在は2018年1月~2019年7月の株価水準です。これ以前となると2016年7月頃には1,200円近辺でした。ここから2倍近く上昇しています。
ちなみにアベノミクス以降はほぼ右肩上がりの流れできています。今回ほどの下落はここ10年で初めての動きですね。この後の流れがどうなるのか、注意しながら見ていきたいと思います。
空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。
CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。
AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」
AS Wind流投資手法 売りの戦略と株を売るタイミング
ピックアップ銘柄
今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。
チームスピリット【4397】前日比+1.02%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。再び下げ止まりの様相を見せています。1,500円近辺は以前暴騰してからの急落で下げ止まったところですね。ここが売り枯れの終着点でしょうか。市場の動きと共に底堅い動きを見せるのか観察していこうと思います。
グレイステクノロジー【6541】+2.35%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。こちらも下げ止まりの動きが見えつつあります。引き続き様子を見ていきます。
売却後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
日本M&Aセンター【2127】前日比-3.25%
日本M&AセンターはCAN-SLIM推奨銘柄です。
CAN-SLIM推奨銘柄 日本M&Aセンター【2127】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。前回のブレイクラインを切ってしまいましたね。。このまま回復しないと下落ストップの目途が立ちませんね。。
明日の一手
日本始め各国の政府、中央銀行が次々と対策を打ち出してきています。しかし、各市場とも反応が鈍い。。先行きが不透明なこともありますし実体経済への効果が現れるのは相当先。。市場は先行して織り込むといっても下降トレンドの方向性に変化が現れるのはまだまだ先のように思います。
とはいえ、いつ上昇のサインがでるかはまったくわかりません。オニールの考えに従い、底入れのサインがでないかしっかりと市場分析をしていこうと思います。
今回の市場暴落について、オニールの分析はほぼ的確にサインを捉えていました。恐らく本場アメリカのCAN-SLIM投資を忠実に実行している投資家は1月中旬にNYダウに発生していたディストリビューションの動きを捉えて全て現金化していたと思います。そこでポジションを残していたとしても、次に2月中旬で発生したディストリビューションではいよいよ危ないと察知していたはずです。
かく言う私も、ディストリビューションの動きを捉えていました。が、ポジションは下げず(^-^;
要は自分の分析を信用していなかったのです。ただし、怪しいことには気づいていたので、かろうじてプットオプションでヘッジしていたため難を逃れることができました。ですが、その時点であった含み益は全て消えてなくなっています。。
今回の件でまざまざとオニールの市場分析が正しかったことを強く認識するに至りました。廻りの意見に左右されず、目の前にある数字のみを信じてオニールの考えに従おうと固く誓いました。
オニール先生、疑ってすいませんでした!!
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CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-