目次
各市場チャート分析
CAN-SLIM投資でも「M」の要素として取り上げられている非常に重要な市場の流れについて分析します。
NYダウチャート分析
一昨日から昨日にかけてのNYダウは上昇から横這いの流れ。オニールの本を読み返している中でストーリングの要素が抜けていたことに気づきました。上昇中の失速を表し、売買比率が変化したことを表す大事な指標です。見落としにもほどがありますね。。
早速ですが、昨晩のNY市場はストーリングの動き。一旦はディストリビューションの流れから脱したように見えましたが、昨晩の動きが今後の流れにどのように影響するのか。今晩の動きが大事です。
日経平均チャート分析
本日は上昇。NYダウはストーリングの動きですが、NASDAQやS&P500は強い動きを見せていました。今日はそちらの流れに沿って動いたようです。なかなか力強い上昇になっています。今晩のNYの動きが明日どのように影響してくるのか。24,000円をめぐる攻防が続きそうです。
JASDAQ平均チャート分析
本日は下落。横這いの動きを継続しています。どちらの方向に向かうのか、今のところは50/50です。
マザーズ指数チャート分析
本日は上昇。出来高を上げて力強い上昇を見せました。明日も続くようだと一旦底入れの流れにもなりそうな気配です。
結果としてN-〇倍率は以下のようになりました。JASDAQが伸び悩んできてますね。
このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。
それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。
さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。
市場動向【価格推移】
マザーズに力強い上昇がありました。
市場動向【出来高推移】
マザーズは出来高の増加具合もいい感じですね。
2月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
日本M&Aセンター【2127】前日比+2.89%
日本M&AセンターはCAN-SLIM推奨銘柄です。
CAN-SLIM推奨銘柄 日本M&Aセンター【2127】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。10週移動平均から上放れしました。このまま再び上昇の流れに入るのか。それにしても不思議なチャートになったものです。。このまま伸びるのであれば、大口の買いが入ったとみるのが妥当なんでしょうかね。
イントラスト【7191】前日比+0.24%
イントラストはCAN-SLIM推奨銘柄です。
【推奨銘柄】イントラスト【7191】のCAN-SLIM分析
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。こちらも決算による陰線を回復するかのような上昇です。出来高が控えめではありますが、このまま上昇を継続していくようだと一旦は決算の売りで圧力が下がったということになりそうです。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス【3387】前日比+0.56%
クリエイト・レストランツ・ホールディングスはCAN-SLIM推奨銘柄です。
CAN-SLIM推奨銘柄 クリエイト・レストランツ・ホールディングス【3387】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。調整の雲の上のほうで位置をキープ。あまり下げずにこの辺で調整すると次につながりそうです。月末に株式分割を控えていますのでこの辺の影響がどのように見えてくるか。
ピックアップ銘柄
今週のピックアップはお休みです。あしからず。。
売却後の動き
実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。
ロゼッタ【6182】前日比+0.82%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は上昇。やっと底についた感じでしょうか。出来高下げて横這いの状態だと売りの圧力も下がったといえそうな展開です。
チームスピリット【4397】前日比-4.37%
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。これ以上下げると底が割れる心配もでてきます。耐え時ですね。
ラクス【3923】前日比-0.57%
ラクスはCAN-SLIM推奨銘柄です。
CAN-SLIM推奨銘柄 ラクス【3923】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。
本日は下落。依然ピボットポイント上で調整中です。決算までは大きく動かなそうですね。
明日の一手
コロナウイルスに関して一喜一憂する状態が続いています。真意はそこにあるかわかりませんが、市場の上昇が停滞しつつある状況であることは確かです。一方でマザーズにはやや力強い動きがあり、本日は比較的新興銘柄も元気だったように思います。
市場の動きについては、いまだはっきりとした傾向を自分の中で見いだせていない状況です。明日は引き続き様子見になるかと思います。
さて、話題を変えますが、最近気になっているのはやはり暴落の動きがあるや?ないや?ということです。暴落についてはバブル崩壊からITバブル、リーマンショックとほぼ10年置きに発生しており、いつ起こってもおかしくない時期だと思っています。この規則性は偶然ではなく、金融政策の流れに大きく影響を受けています。
基本的に暴落は政策金利が上がるタイミングに発生するパターンが多いのですが、その前にトリガーとなる出来事(バブルの膨張)が必ずあり、それが政策金利の変更等の金融施策で突然破裂することで引き起こされる訳です。
バブルの崩壊というのは、起こる直前まで何事もないように市場が流れているのに、ある日突然崩れるという特徴があります。「ゆでガエル」とはいいますが、金融のプロがなかなか事前につかめない理由がこの辺にあるのかなと思います。
さて、そんな暴落の種(バブル)がどこかに存在しているのか。ということは色々と調べてはいたのですが、なかなか暴落までのインパクトがあるような事象がありませんでした。ところが今回のコロナウイルスでひとつフォーカスしたくなる事象がでてきました。
それが「人民元建て債券市場の崩壊」です。
2017年の全国代表大会で習近平国家主席が市場開放を宣言してから、中国は外国人投資家に対する投資枠を徐々に拡げてきました。そして昨年の9月に投資枠制限を撤廃しています。
対する外国人投資家の動きとしては昨年の4月にブルームバーグがグローバル総合指数に中国債権を組み入れました。10月には外国人投資家の債券保有額は2.13兆元に達し、11月の買い越し額は先月の5倍となりました。これには米国との貿易摩擦の改善も一役かっているようです。
この流れに関する証券会社の喧伝がまたきな臭いこと半端ないです。「確実視される成長」「手付かずの将来性」など、投資の世界では過去何度も繰り返されてきた過ちの香りがプンプンしてきます。
このような状況の中で起きたのが今回のコロナウイルス騒動です。感染力の強さやその拡大に焦点が当てられていますが、金融に関わるリスクに影響がなければ市場はちょっと驚いて下落してもすぐに元の流れに戻っていくと思います。
2003年のSARSはまさにそうだったと思います。当時は市場の流れがすでに底をつきそうなタイミングで発生し、その後の上昇の流れにつながりました。中国は今ほど経済の中心でもなかったし中国に投資している外国人投資家も今と比べられるほどいなかったのです。
ところが今の状況は全く違います。すでに世界の投資家は中国の債券を大量に保有しています。グローバル指数などに組み込まれ、リーマンショックの時と同じように世界中の人が自分では買ったとも気づかずに中国債権を保有している状況になっているのです。
中国では民間企業のデフォルト(債務不履行)が頻発していましたが、昨年にはついに国営企業にもその流れが出始めています。そこにきてこのコロナウイルスで経済活動と消費活動が劇的にパッタリと止まってしまったのです。
中国政府からすると青天の霹靂ともいうべき事態だと思います。国内投資家は政府の力で抑えることができます。でも外国人投資家を抑えることはできないでしょう。では人民建て債にデフォルトの動きが噴出してきた時、外国人投資家はどのように動くでしょうか?
自分が外国人投資家の立場になり、持っている債権がデフォルトを起こすか、起こしそうな状況が見えた時にはなりふり構わず行動に移すと思うのです。
素人投資家の私には仮に以上のようなことがいつ起きて、どのくらいの影響がでるか、まったくもって想像ができませんし、まったく的外れなことを言っているかもしれません。しかし、バブルはいつかどこかで膨らみ、弾けます。
こういったリスクがあるということはしっかりと肝に銘じてより深掘りしておこうと思います。
応援していただける方は是非投票(下記アイコンクリック!)をお願いします!
投資家ブロガーの情報が欲しい方は以下をクリック!
CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-
6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-
7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-