CAN-SLIM投資法を利用して実際に成果を上げた事例を紹介します。今回はリネットジャパングループ【3556】です。2段階でチャートパターンを形成し、トータル26週間複利計算で225%上昇しました。CAN-SLIM投資法に関連する注目ワードは強調して表示していますので参考にしてください。
目次
ファンダメンタル分析
リユースを中心に小型家電回収などを展開しているリネットジャパングループは、カンボジアへの進出を新規事業として急速に進めています。特にモビリティファイナンスはFintechを活用した途上国への小口金融事業として注目を集めており、同グループは先駆者的な存在です。財務状況ですが、売上・利益とも16年度から18年度にかけては足踏み状態でしたが、19・20年度には新規事業の進展に伴って大幅な増加を見込んでいます。1株利益も18年度に一度落ち込みましたが、19年度にはほぼ10倍と急回復の想定です。ROEも18年度からほぼ10倍の25.0%を想定しています。筆頭株主は代表取締役で26%を保有しています。
チャート分析
チャートの流れに沿って解説します。
- 期間が長いため前半のチャートは省略しましたが、2016年12月にIPOして2月初旬迄上昇したあと、2017年11月迄一貫して下がり続けました。その後出来高を伴って戻り高値を付けた後、出来高を急速に下げてベース形成期間に入りました。
- その後、取っ手形成前に大幅な出来高増を伴って上昇します。
- 大幅に上昇後、振い落としの期間に入り出来高も減少します。
- 振い落とし期間の高値(ピボットポイント)をブレイクしたところが買いサインです。(取っ手付きカップの完成)
- 買いサイン後、出来高が上昇傾向となります。最終的に調整期間を挟みながら16週目の始値で高値となりました。この第1期の上昇は69.7%になりました!
- その後、この最高値をピークに次のベース形成期間に入ります。このベース形成期間は一度目の上昇を経験したこともあり、出来高は若干高めに推移したと思います。
- その後、取っ手形成前に大幅な出来高増を伴って上昇します。
- 今回はWボトムの形となりました。二つ目の谷が一つ目の谷よりも浅いところが若干完成度が低いところですが、ほぼ綺麗な形になっていると思います。谷の間の高値(ピボットポイント)をブレイクしたところが買いサインです。(Wボトムの完成)
- ブレイク後、若干の振い落し期間が発生しています。ここをブレイクしたところをピボットポイントとしてもよかったかなと思います。
- 買いサイン後、出来高が上昇傾向となります。最終的に調整期間を挟みながら10週目の始値で高値となりました。この第2期の上昇は91.5%になりました!
- 複利計算でいくと最初のチャートパターンと合わせて、なんと225%上昇という結果になりました!
最後に
今回は2段階で上昇パターンを形成した事例となりました。こういうパターンは現在ウォッチしている他の銘柄でも発生しそうなものがいくつかあります。結果が見えてきたところでまたご紹介できればと思います。この銘柄については直近の決算がダメでも決算見込みで急成長を想定していて四半期決算などがそれを反映した結果であると株価に勢いがつくという感触を持っています。また、他の事例でもブレイクしてから10週目前後で最初のピークを迎えるパターンが多いことがどのような意味を持っているか、今後事例を重ねる中で確固たる理論として確立できればいいなと思います。